起源
ヨガの起源ははっきりしていませんが、世界4大文明のひとつ、インダス文明に起源が見られるという説があります。インダス文明のモヘンジョダロおよびハラッパより、ヨガの起源と関連があると見られる印章(護符)という遺物品が出土しています。
その護符には、ヨーガ行者と思われる人物が座法を組んで、瞑想らしきものをしている絵が彫られています。
このような瞑想が古くから行われていた背景には、インダス河に民族移動で流れ込んだアーリア人とインダス河流域に住んでいたドラヴィダ族のそれぞれの文化が破壊され融合していくという大きな流れがあり、その中で、精神文化へと繋がっていったと思われます。
形成
ヨガの解説は、「カタウパニシャッド」というインド哲学の古典の中に登場しています。
馬車を上手にあやつるという例えを基にヨーガ解説しています。
「脚者である覚(英知)が車主である自我のために、意である手綱をしっかりとしめて馬である知覚器官を横道にそれないようにコントロールしていくのがヨーガ行法である」といった説明がされています。
確立
パタンジャリというヨガ行者と思われる人物が、「ヨーガスートラ」というヨガの教典を編集したと言われています。「ヨーガスートラ」は、ヨガの哲学および行法体系を八部門に確立した、ヨガの基本中の基本となる聖典です。