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代表橋本光より5月の季節だより

2022-04-25 20:15:17

皆さんお元気にお過ごしですか!

早いもので五月晴れの下、キラキラと新緑輝く風薫る季節の到来となりました。
自然に胸一杯深呼吸したくなりますね。

(森林浴)

GW中にでも是非、陰イオン一杯の近くの公園か野山に出かけて思い切り森林浴を満喫されることお奨めです。
さつき、芝桜、石楠花等様々な花達そして緑の樹木達が皆様を待っていることでしょう。

植物はフィトンチッドという揮発性物質を出して樹木同士がマツクイムシなど害虫という外敵が近づいて来ると
そのことをフィトンチッドの放出などで知らせるようなんです。

つまりはお互い生存のために情報のやり取りをしているようなんですね。
凄い知恵というか仕組みですよね。

そして実はそのフィトンチッドは私達人間には心身を調整し元気にする効果があるようなんです。

森林浴の命名者である共立女子大学の教授や日本環境学会長を務められた森林浴博士で有名な神山恵三先生はそのような話をされています。

柏餅やちまき、さらに桜餅や柿の葉寿司等植物の葉にくるんで食べるのも葉を通して植物の生命エネルギーを
一緒に頂く古代の人の知恵なんです。

そのようなことを知ると今年の柏餅は格別に味わい深いものに変わるかもしれませんね。

(端午の節句)

さて話変わりまして5月の鯉のぼりの話をいたしましょう。
本来は端午の節句のお話をしたいところですが端午の節句の話になるとその由来や意味合いは
広く深いため改めての機会にしたいと思います。

特に5月5日の日に節句がありますのは古代に行われていた薬猟(薬狩)の名残りのようだと、古神道の大家のお話です。
万葉集に、当時恒例の宮廷行事である5月5日の薬猟行事の時に詠まれた歌が記載されているようなんですね。

当時男たちは鹿、鳥、小動物を狩り、女たちはもっぱらさまざまな薬草を摘んで様々な治療に役立てていたのですね。
菖蒲やヨモギ等が万葉時代に端午の節句の際に使用されていたとは大家のお話です。

(鯉のぼり)

私の育った京都では5月の子供の日になると
町から離れたところではあちらこちらの家でさお竹を立てて鯉のぼりや吹き流しが優雅に五月の空を優雅に楽しそうに泳いでいました。

そして大空を優雅におよぐ鯉のぼりを見て子供心にとても元気な気持ちになったことを今でも思い出します。

また子供の日にはちまきや柏餅を楽しみにしていました。

小学校に入った頃はその日は兄達と競って背比べの童謡の歌詞の通り柱に背の高さを記して1年前と比較したりしていました。

また小学校では新聞紙で武士のかぶとを作ったことも覚えています。

3月の節句は女の子の成長を祈る桃の節句。
5月の節句は男の子の成長を祈る端午の節句。

端午の節句の象徴とも言えます鯉のぼりは鯉の滝登りを表しているようなんですね。
鮭や鮎は産卵の為に流れの早い清流を登って行来ますがそのように鯉は激しく流れ落ちる滝に向かって登って行きます。

引力、水力に逆らって滝を登るとは、爆発的な凄まじいパワーに違いありません。

男の子にはこのようなパワー、滝を登る勢いと気概、度胸のある男に育ってもらいたいという願いが込められているように感じます。

何か忘れられた武士道の精神を感じますね。

5月に美しい花の菖蒲は尚武という言葉に繋がり子どもはかぶとを被るのですね。
滝を登る武人のようなひるまないたくましさと大空に身を委ねて優雅に泳ぐような
おおらかさを身につけてもらいたいとの願いが感じられます。

そして真鯉、緋鯉、子供の鯉が楽しそうに空を泳ぐ姿は家庭の円満な姿を思い起こさせます。
個人の健康と家庭の円満さを思い起こしてくれますね。

さて鯉のぼりを良く見ますとその上、つまり一番上は五色の吹き流しです。

魔除けを意味した五色の色が一つの口というか輪で繋がっています。

この五色は中国の陰陽五行説に由来し五行は、木、火、土、金、水 をあらわしているのです。そして五色には、木=青、火=赤、土=黄、金=白、水=紫、の色があてられているのです。
五色は世界五大大陸と世界の多民族をも表し、その多民族が一つの丸い輪でつながりたった一つの大空の下、仲良く生きて行く和の大切さを表しているようですね。

オリンピックの五輪も五色の吹き流しをヒントにしているのかも知れません。

世界の平和は大いなる和、つまり大和(ヤマト)にあるということを願って吹き流しを流すと思うのです。

今の世界の情勢をみるにあちこち世界中の空で五色の吹き流しを流したいものです。
1日も早くウクライナでの戦争が終焉することを願わずにはおれません。

世界の平和、五色に象徴する多様性(ダイバーシティ)の吹き流しの下に真鯉、緋鯉、子どもの鯉が泳いでいます。

世界の平和と家庭の円満さそして個人のたくましさ、おおらかさ、
この3つの実現を願って五月の空を今年も優雅に鯉のぼりは泳ぐことでしょう。

だんだん鯉のぼりを見かけることが少なくなりましたが古代の人が後世に残したかった思いや知恵は1つ1つの行事に詰め込まれていますね。

五感をフルに使って我が国の伝統行事から言葉を越えたメッセージを感じ取っていただければと思います。

次回、7月には七夕のお話をいたします。

それでは皆さまお元気にお過ごしください。

橋本光

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