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代表橋本光よりヨーガ便り7月号《ヨーガ生活をイキイキとさせるヨーガの心得3訓》
例年に無く早く6月末から酷暑が続きますが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
くれぐれにも水分補給をお忘れなく睡眠もたっぷり取られて疲労を翌日に
出来るだけ持ち越さないように工夫されてください。
この酷暑にもかかわらずマスクは人が多いと喋らなくとも何となく外さないで過ごしてしまいやすいですが
人通りの少ないところでは外したい気になるものです。
今回、皆様にヨーガ実践に役立つばかりか幅広く生活に即役立つヨーガの心得、3訓を以下お伝えいたします。
是非ご自分のヨーガライフスタイルに取り込んでいただければよろしいのではないかと思います。
では始めましょう❗
3訓は(無理するな、無駄するな、続けなさい)という実践上の旗印です。
1) 無理するなとは**********!**
一般には腰に来るから重いものは持つな等の際に無理するなという表現を使いますが
ここではもう少し本来の無理の意味合いから考えていきたいと思います。
無理するなとはまさに理にかなっていないことはするな。理にかなったことをしなさいという教えです。
例えば60度しか曲がらない関節をいきなり70度曲げようとするようなことは理にかなっていない無理なことと
なります。
ですからはじめは50度位から練習し60度位まで曲げられるようになれば理にかなった練習となります。
そしてさらに次のステップとしてはヨーガでは60度から61度、62度と少しずつ体が痛まないように刺激を加えていく練習法を
合理的無理刺激と呼んでいます。
これは適応性の拡大訓練の1つであり不随意筋を随意筋レベルに変えて行くヨーガの行などにも見られます。
逆にまだ十分出来るのにできないと言ってはじめから諦めてやらない場合は無理に該当しないから無理にはならない
でしょうが体を鍛えたり調整する機会を失くすことになり体や心は退化の道を歩むことになります。
理にかなった方法でできるだけ体が喜ぶという刺激を与えることが大切です。
足脚や手腕は常に何かしら動かしていないと年齢と共に衰え易いものです。
歩くこと1つ考えましても体を動かす時は理にかなった動かしかたをすると疲れが少なく
歩くこと即健康法になります。
私ごとですが老体をムチ打って(笑)今回の引越の際に段ボール箱を何十箱と持ち上げましたが仙腸関節辺りを意識して
下半身全体で理にかなった、無理のない持ち上げ方でしたので腰を痛めること無く済みました。
年齢と共に体の衰えを感じることでむしろ理にかなった、無理のない動きがよくわかって来ます。
加齢と共に体の動きは思うように行かなくなりますが、かと言って消極的になれば体はますます衰えて行きます。
常に無理のない範囲で少し刺激を加える合理的無理刺激こそ加齢に負けない若さを保つ秘訣かと思います。
2) 無駄するなとは**************
この心得には2つの意味があるようです。
1つは余分なモノはできるだけ持たない、もう1つはモノや時間、縁、自分のやっていることを粗末にないがしろにしない
ということです。
1つ目の無駄について考えてみましょう。
必要以上にモノを持たない、考えない等を含む心身生活に広く関わる現代人に必要な断捨離に通じる教えになります。
インドの多くのヨガ行者は極めて質素な生活をしています。無駄なものは持ちません。無駄な過剰な心配はいたしません。
無駄な疑いも持ちません。だからいつも心は晴ればれと身も心も軽いんですね。
体や心に余分な負担を持ち続けること、やはりこのことも余分となりやがて体や心の調子は壊れて行きます。
ご馳走を食べ過ぎ、エネルギーの発散、出しきることを怠りますと余剰エネルギーが病気等を作って行くのです。
掘り下げると執着や欲望から離れた生き方を目指す心得のこととなりますね。
2つ目の無駄はモノを粗末にしないということです。
大根や人参を料理するとき、尻尾の先まで料理に使い、捨てるものがないというモノを大事にする生き方のことです。
モノに限りません。人の親切、思いやりを無駄にしないということも含まれます。
人の親切をどこまで細やかに受けとるか、その辺りの積み重ねでその方の人格は培われて行くのかもしれません。
また自分に降りかかった災難や嫌な出来事すら無駄に起こっているのではなくその人を成長させる為に
天が与えてくれたモノと解釈することも何事も無駄にしない考え方によるものと思います。
これら2つの無駄をしない心得を実践して行くと明日から着実に新たな生き方が始まると思います。
3) 続けなさいとは**************
何か1つのことを続けられるということは以下のどれかを満たしているということと考えられます。
1)続けるそのことが好きである
2) 続けるそのことに価値、意義を感じる
3) 続けるそのことが面白い
4) その他
皆様がヨーガを続けられる理由は上記4つの内どれに該当するのでしょうか。
1つとは限りません。2つや3つ、いやすべてに該当するかもしれません。
また続ける為には上記でお話した無理しない、無駄しない、という習慣が確立すれば続け易くなることは明らかなことであります。
人生でどれだけ続けたいモノ、コトを皆さんはお持ちでしょうか。
必ずしも多ければ良いとも限りません。
たった1つでも楽しみながら続けて行くときっと人生は輝き生活に潤いが感じられることと思います。
では皆さん酷暑に負けずにこの夏をお過ごしください。
また8月にお目にかかること楽しみにしています。
橋本光