新着情報
代表橋本光よりヨーガ便り【10月号前半今に生き一期一会を知り尽くした真のヨギ】
2022-09-30 10:44:12
***** 皆様へ *****
皆様こんにちは。台風一過後、すっかり秋らしい季節の到来となりました。
いかがお過ごしでしょうか。お変わりなくお健やかにお過ごしのことと思います。
さて今回のヨーガ便りは前回に引き続き私と妻が30数年前にお会いした優れたインドのヨガ行者のお話です。
文中に出てくる妻とは京子先生のことでインドに初めて一緒に行った時の話です。
クリスマス前の12月の後半のある日の夜中にデリ―空港に到着しました、その時迎えに来るはずの現地インドの旅行業者が空港に来ていなかった為空港の外に出て路上に寝ている何十人という路上生活者の間を踏まないように通過したりと到着時からインドの全く予想できない苦労の洗礼を受ける中でのヨガ道場巡りでした。
今回の話はその最後の帰国寸前に私どもが体験した話です。
今回お送りしますのは前半に限りますが次回の後半と共に最後までお楽しみいただければ嬉しく思います。
橋本光
ヨーガ便り10月号前半*****************
(今に生き一期一会を知り尽くした真のヨギ)
今回の話は今から36~37年前にインドのヨガ道場の一つで世界的に著名なシバナンダアシュラムを私と妻(京子)と二人で訪ねた後、帰国直前にデリーの街で体験した話です。
確かインド訪問は私にとっては3回目のことです。
ちょうど正月を挟んで10日ほどガンジス河上流のヨガの聖地と言われるリシケシにあるシバナンダアシュラムに9年ぶりに訪れ、その後、帰国の前日にデリーにてインドの聖者ラーマクリシュナそしてその直弟子ヴィヴェカナンダが創立したラーマクリシュナヴィヴェーカナンダミッションを初めて訪ねたときの体験談です。
リシケシからデリーに戻りその晩デリーに一泊して翌日夜の便で帰国することになっていました。
デリーでは午後国立のヨガ研究所を訪れました。
夕方、たまたまデリーの市内をタクシーで移動中にラーマクリシュナヴィヴェーカナンダ修道院の横を通りがかりました。
20代に1年余お世話になりました高槻の内垣日親先生の日本ヴェーダンタソサエティがラーマクリシュナヴィヴェーカナンダ思想の系譜であることを思い出し即、タクシーを止め思わぬ寄り道をしました。
そして突然、その時に修道院長にお目にかかりたいと強い衝動に駆られました。
シバナンダアシュラムの創立者シバナンダ大師は後世に偉大な足跡を残すされた聖者だけにアシュラムも今なお活発に活動されています。
シバナンダ大師よりさらに100年近く遡る時代に文豪ロマン・ローランにより西欧で一大旋風をまき起こした仏陀再誕とも言われた大聖者ラーマクリシュナ師。そしてその高弟として米国ボストンでの宗教者会議にて数千人の全出席者の魂を揺すぶり米国にヨガの一大旋風をまき起こしたヴィヴェーカナンダ大師の創立した修道院だから今この場を通り過ぎるわけには行かないと思ったのでした。
夕方に予約も無く修道院長にお会いすることはかなり無謀に近いことでしょうが当たって砕けろと自分に言い聞かせて私はエントランスをくぐり抜けレセプションに向かったのでした。
予想通り、やはり午後過ぎていますので今からと言うのは無理です。ただ明日面会出来るかも知れません。
少しお待ちなさい。親切な受付の女性は私等を待たせ院長に相談に行ってくれたのでした。
私等が明日夕方にはデリーから空港に向かい夜8時の便で帰国する予定ですので、できれば昼前後是非、修道院長にお会いしたい旨を伝えました。
レセプションの女性は10分ほどで戻ってきました。
彼女は笑顔であなた達は大変運が良いですよ。明日2時に修道院長に会っていただげますと知らせてくれました。
良かった! 私等はその晩は帰国の準備をして早く休みました。
翌日早く起き、妻と街を散歩しデリーの街にもうしばらくはお目にかかれない。
街の雑踏、鳥のさえずり、車のクラクション、人の飛び交う声に圧倒されつつも街の今の風景を忘れまいと周りをあるいて見て回りました。
修道院長との面会室の時間がやって来ました。
私達は修道院に車で向かいました。
到着すると前日の女性が院長室を案内してくれました。
院長室の前にはすでに数名の方が修道院長の面談に並んでいました。
並ぼうとした時にレセプションの女性に今から面談ですからこのドアをノックして入室してくださいと言われました。私たちがその後、空港に急ぐことを知って他の人達を差し置いて先に会って下さるとのことでした。待っている方には申し訳ないと思いつつお言葉に甘えました。
今、2時です。多分面談は30分くらいでしょうが万一長引いた場合でも遅くとも4時に修道院を出れば飛行機に間に合うとレセプションの女性には念押しで伝えておきました。
まだ一度もお目にかかったことのない修道院長です。写真を見たこともありません。
誰の紹介状もなく私らによく会っていただくことになったと正直驚きました。
どのような方であろうか。
ラーマクリシュナ大師ヴィヴェーカナンダ大師の系譜の方だ。大変な賢者でありましょう。
物静かな長い髪の毛のひげを蓄えた細身の口数の少ない大変温厚な聖者に違いないと勝手にイメージをつくっていました。
私は思い切ってドアをノックしました。
するとにわかにカモン !!
と力強い声が部屋の中から聞こえて来たのです。
私はすぐにドアを開け中へ入ったのでした。
すると部屋の大きなデスクには実に威風堂々とされた眼力のある頭をツルツルに剃りサフラン色の僧衣をまとったスワミ(僧)が座っておられたのでした。
スワミは私を見るなりカモン(こちらへ)❗️と手招きしデスク横に用意された椅子にシット(座りなさい)❗️と言われました。
私は自己紹介が必要だと思い先ず自分の名を名乗りました。そしてこうこうこう言う理由でヨーガに興味を持ちました********などと話そうとしたその時それを遮るように院長のスワミはそのような自己紹介は要らない。時間が勿体ない。先に質問したいことを言ってごらんと単刀直入に話を進めて来られたのでした。
まえ置きは要らない。すぐに質問という訳です。
幸い私と妻は院長にお会いしたら質問することをあらかじめ決めていました。
そこで、その場でできる感情のコントロール法を尋ねることにしました。
怒りや悲しみ憤りが湧いて来た時はどのようにして心を穏やかにできますか?
院長のスワミはまずは興奮している心を鎮める方法を教えてくださいました。
次に鎮める方法だけ習うのは片手落ちだね。むしろ大事なことは心を穏やかにした後、それで満足すること無く、次に穏やかにした心で知っている人知らない人含め周りの人の幸せと繁栄を祈ることなんだ。
それが心を穏やかにする最善の道なんだ。
と言うことで今度は祈り方をたっぷりと時間をかけて教えてくださいました。
******************この内容についてはまた別の機会にお話したいと思います********:****
このように2つのこと、1つは心の沈静法、2つ目は人の幸せ祈念法なるものを手とり足取りスワミは大変エネルギッシュに真剣に大きな声でまたときには笑いながら教えて下さいました。
そして気が付きましたら秘書が4時になりましたよと知らせに来てくれました。
すでに2時間経っていたのです。
デリー空港に急がねばなりません。
私は椅子を立ち、スワミに感謝の言葉を述べ一礼して部屋を出ようとしました。
そうしましたらスワミはグッと私の腕を掴み、シットダウンと私を再び座らせたのです。
私は正直大変あせりました。しかしその後思わぬ展開になったのです。
**************ここで前半を終えます。
この後の後半は次回に送ります。この後どのような展開になるのかご期待ください。**************
橋本 光
皆様こんにちは。台風一過後、すっかり秋らしい季節の到来となりました。
いかがお過ごしでしょうか。お変わりなくお健やかにお過ごしのことと思います。
さて今回のヨーガ便りは前回に引き続き私と妻が30数年前にお会いした優れたインドのヨガ行者のお話です。
文中に出てくる妻とは京子先生のことでインドに初めて一緒に行った時の話です。
クリスマス前の12月の後半のある日の夜中にデリ―空港に到着しました、その時迎えに来るはずの現地インドの旅行業者が空港に来ていなかった為空港の外に出て路上に寝ている何十人という路上生活者の間を踏まないように通過したりと到着時からインドの全く予想できない苦労の洗礼を受ける中でのヨガ道場巡りでした。
今回の話はその最後の帰国寸前に私どもが体験した話です。
今回お送りしますのは前半に限りますが次回の後半と共に最後までお楽しみいただければ嬉しく思います。
橋本光
ヨーガ便り10月号前半*****************
(今に生き一期一会を知り尽くした真のヨギ)
今回の話は今から36~37年前にインドのヨガ道場の一つで世界的に著名なシバナンダアシュラムを私と妻(京子)と二人で訪ねた後、帰国直前にデリーの街で体験した話です。
確かインド訪問は私にとっては3回目のことです。
ちょうど正月を挟んで10日ほどガンジス河上流のヨガの聖地と言われるリシケシにあるシバナンダアシュラムに9年ぶりに訪れ、その後、帰国の前日にデリーにてインドの聖者ラーマクリシュナそしてその直弟子ヴィヴェカナンダが創立したラーマクリシュナヴィヴェーカナンダミッションを初めて訪ねたときの体験談です。
リシケシからデリーに戻りその晩デリーに一泊して翌日夜の便で帰国することになっていました。
デリーでは午後国立のヨガ研究所を訪れました。
夕方、たまたまデリーの市内をタクシーで移動中にラーマクリシュナヴィヴェーカナンダ修道院の横を通りがかりました。
20代に1年余お世話になりました高槻の内垣日親先生の日本ヴェーダンタソサエティがラーマクリシュナヴィヴェーカナンダ思想の系譜であることを思い出し即、タクシーを止め思わぬ寄り道をしました。
そして突然、その時に修道院長にお目にかかりたいと強い衝動に駆られました。
シバナンダアシュラムの創立者シバナンダ大師は後世に偉大な足跡を残すされた聖者だけにアシュラムも今なお活発に活動されています。
シバナンダ大師よりさらに100年近く遡る時代に文豪ロマン・ローランにより西欧で一大旋風をまき起こした仏陀再誕とも言われた大聖者ラーマクリシュナ師。そしてその高弟として米国ボストンでの宗教者会議にて数千人の全出席者の魂を揺すぶり米国にヨガの一大旋風をまき起こしたヴィヴェーカナンダ大師の創立した修道院だから今この場を通り過ぎるわけには行かないと思ったのでした。
夕方に予約も無く修道院長にお会いすることはかなり無謀に近いことでしょうが当たって砕けろと自分に言い聞かせて私はエントランスをくぐり抜けレセプションに向かったのでした。
予想通り、やはり午後過ぎていますので今からと言うのは無理です。ただ明日面会出来るかも知れません。
少しお待ちなさい。親切な受付の女性は私等を待たせ院長に相談に行ってくれたのでした。
私等が明日夕方にはデリーから空港に向かい夜8時の便で帰国する予定ですので、できれば昼前後是非、修道院長にお会いしたい旨を伝えました。
レセプションの女性は10分ほどで戻ってきました。
彼女は笑顔であなた達は大変運が良いですよ。明日2時に修道院長に会っていただげますと知らせてくれました。
良かった! 私等はその晩は帰国の準備をして早く休みました。
翌日早く起き、妻と街を散歩しデリーの街にもうしばらくはお目にかかれない。
街の雑踏、鳥のさえずり、車のクラクション、人の飛び交う声に圧倒されつつも街の今の風景を忘れまいと周りをあるいて見て回りました。
修道院長との面会室の時間がやって来ました。
私達は修道院に車で向かいました。
到着すると前日の女性が院長室を案内してくれました。
院長室の前にはすでに数名の方が修道院長の面談に並んでいました。
並ぼうとした時にレセプションの女性に今から面談ですからこのドアをノックして入室してくださいと言われました。私たちがその後、空港に急ぐことを知って他の人達を差し置いて先に会って下さるとのことでした。待っている方には申し訳ないと思いつつお言葉に甘えました。
今、2時です。多分面談は30分くらいでしょうが万一長引いた場合でも遅くとも4時に修道院を出れば飛行機に間に合うとレセプションの女性には念押しで伝えておきました。
まだ一度もお目にかかったことのない修道院長です。写真を見たこともありません。
誰の紹介状もなく私らによく会っていただくことになったと正直驚きました。
どのような方であろうか。
ラーマクリシュナ大師ヴィヴェーカナンダ大師の系譜の方だ。大変な賢者でありましょう。
物静かな長い髪の毛のひげを蓄えた細身の口数の少ない大変温厚な聖者に違いないと勝手にイメージをつくっていました。
私は思い切ってドアをノックしました。
するとにわかにカモン !!
と力強い声が部屋の中から聞こえて来たのです。
私はすぐにドアを開け中へ入ったのでした。
すると部屋の大きなデスクには実に威風堂々とされた眼力のある頭をツルツルに剃りサフラン色の僧衣をまとったスワミ(僧)が座っておられたのでした。
スワミは私を見るなりカモン(こちらへ)❗️と手招きしデスク横に用意された椅子にシット(座りなさい)❗️と言われました。
私は自己紹介が必要だと思い先ず自分の名を名乗りました。そしてこうこうこう言う理由でヨーガに興味を持ちました********などと話そうとしたその時それを遮るように院長のスワミはそのような自己紹介は要らない。時間が勿体ない。先に質問したいことを言ってごらんと単刀直入に話を進めて来られたのでした。
まえ置きは要らない。すぐに質問という訳です。
幸い私と妻は院長にお会いしたら質問することをあらかじめ決めていました。
そこで、その場でできる感情のコントロール法を尋ねることにしました。
怒りや悲しみ憤りが湧いて来た時はどのようにして心を穏やかにできますか?
院長のスワミはまずは興奮している心を鎮める方法を教えてくださいました。
次に鎮める方法だけ習うのは片手落ちだね。むしろ大事なことは心を穏やかにした後、それで満足すること無く、次に穏やかにした心で知っている人知らない人含め周りの人の幸せと繁栄を祈ることなんだ。
それが心を穏やかにする最善の道なんだ。
と言うことで今度は祈り方をたっぷりと時間をかけて教えてくださいました。
******************この内容についてはまた別の機会にお話したいと思います********:****
このように2つのこと、1つは心の沈静法、2つ目は人の幸せ祈念法なるものを手とり足取りスワミは大変エネルギッシュに真剣に大きな声でまたときには笑いながら教えて下さいました。
そして気が付きましたら秘書が4時になりましたよと知らせに来てくれました。
すでに2時間経っていたのです。
デリー空港に急がねばなりません。
私は椅子を立ち、スワミに感謝の言葉を述べ一礼して部屋を出ようとしました。
そうしましたらスワミはグッと私の腕を掴み、シットダウンと私を再び座らせたのです。
私は正直大変あせりました。しかしその後思わぬ展開になったのです。
**************ここで前半を終えます。
この後の後半は次回に送ります。この後どのような展開になるのかご期待ください。**************
橋本 光