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代表橋本光よりヨーガ便り【6月7月合併号】

2024-07-03 13:13:48

〜読者の皆様ヘ〜

 
皆様、お変わりなくお健やかにお過ごしでしょうか。
 
梅雨らしい湿度の高い日が続いています。
 
先日まで街の道に沿って高貴な紫、青など様々な色合いを楽しませてくれていました紫陽花もいつの間にか華やかな舞台から去ってしまいました。
 
それぞれの花は時期が来ればいさぎよく自ら散ることで翌年新たな花にその役割をバトンタッチして身を引いていきます。
 
花も輪廻しているのですね。
 
自然は小さな生命をリレーのように繋いで行くことで大きな生命の存在を感じさせてくれます。
 
万物は常に移り行き、同じ姿にとどまっていません。
 
このことはまた世界の情勢、地球の状況にもそのまま当てはまるようです。
 
今、世界は激動しています。
 
***一部ではウクライナ、ロシア戦時の水面下でロシア米国間の停戦交渉が進んでいるとうわさされていますが、ロシアとウクライナとの戦争が世界大戦、核戦争に広がらないことをただ願うばかりです***
 
このところの危険極まりない世界の情勢、日本を取り巻く政治的、経済的に予測不能な状況、はたまた地球全域に渡る気候変動など難問題が200万年の人類史上かつて無いスケールで情け容赦なく押し寄せています。
 
今日のニュースでも今、世界のあちこちで熱波が襲っていると報道しています。
 
先日、サウジアラビアのメッカでは世界各国の巡礼者1千人以上の方が巡礼中に熱中症で亡くなったようです。
 
この世が、そしてこの宇宙がそして万物が創造者により生み出されているなら今の世界の情勢、地球の破局的な状態をご覧になって創造者はどのように思っておられるのでしょうか。
地球そして人類が何とか存続出来るように人に何に気づいてもらいたい、何を忠告したいと考えておられるのでしょうか。
 
あるいは全て自分達自身のあり方で決まると人の自己責任に託されているのでしょうか。
 
私達はいつもそのような親である創造者の我が子ヘの思いを忘れずに日々過ごしたいと思います。
 
そこで今回の合併号では激動する世界の混沌たる情勢、地球の破局を思わせる状況の中でこれから私達1人1人はどのような心がけで生きて行けば良いのかについて先師方のお考え、ヨーガの視点などを援用しつつお伝えして行きたいと思っています。
 
今回の6,7月合併号では前半では仏道の立場より世界平和を゙訴えておられた霊鷲太母(タモ)さんと市井の思想家坂本ツトムさんの世界観をご紹介して、お二人が指摘されるところの激動の根本的な原因というものを皆様とともに考えて行きたいと思います。
 
そして後半ではその内容を受けて、玉光神社の宮司でもあり、ヨーガの世界的大家であられた、本山博先生がご提示されます世界平和、地球の安寧ヘの道筋を御著書(地球社会における生き方と宗教 宗教心理出版刊 )からご紹介させて頂き、激動する今のこの時代にどのような生き方をすればよいのかを科学、哲学、宗教の総合的な本山先生の視点を拠り所に皆様とともに考えていきたいと思います。
 
そしてこのような世界平和、地球の存続を願うことはヨーガの大切な行の一つであることをしっかりと認識しておきたいと思います。
 
お時間ありご関心ある方は是非是非、最後までご覧いただければ嬉しく思います。
 
橋本光
 
**ヨーガ便り6月7月合併号****
 
〜人類、地球の破局を回避するために〜
 
(はじめに)
 
今から40年近く前の1980年代に世間ではノストラダムスの大予言の関連本がベストセラーとなり1999年に地球は破局(カタストロフィ)を迎えるのではと当時の世間を騒がせていました。
 
1999年から既に25年ほど時は経ちましたがあの当時をはるかに越えて今、私たちの目の前で、地球全体では、気候の大変動が予想以上に突き進み、一方世界では第二次世界大戦以降、もっとも緊迫した世界情勢が展開されています。
 
さらに誰も予想しなかった地球規模での感染症拡大などを見ますと地球と人類のカタストロフィ(破局)は確実にこのままでは現実問題として避けられないところまで近づいて来ていることがわかります。
 
特に現在、核戦争や世界大戦が仮に起こらなくとも、加速する人口増加、気象変動による大食糧難、水の不足等だけで人類は破局を迎えるとまで言われているのです。
 
つまり、世界から戦争が無くなり、政治、経済が上手く回っているとしても人類は破局を迎えると言われているのです。
 
それはどういう意味なのでしょうか。
 
一般では政治、経済が上手く回っておれば人類が破局の道を歩む訳が無いと考えられ、さらなる物質文化の発展を期待するに違いありません。
 
***実はそこに大きな落とし穴があるのです***
 
物質文化の発展、人類文明の進化は、その土台である地球の安泰があってこそ実現しえるという当たり前の真理が今は全く忘れられているのです。
 
****地球の資源は有限だが人間の欲望は無限であるという***
 
この真理を私達は忘れてはならないのです。
 
その上で、人類が生き延びられるように破局を回避し世界の平和、地球の安寧の方向に大きく舵を切っていかねばならないのです。
 
以下、皆さんと共にこのテーマについて考えて行きたいと思います。
 
(霊鷲太母さんそして坂本ツトムさんに出会って*****)
 
今から44年前に今日の地球の危機、人類滅亡の危機回避を願い、祈っておられた世間ではあまり知られていない、霊鷲太母(タモ)さんと言う方がおられました。
 
太母さんが、先を見透した人類のあり方を問う40年ほど前の詩をここに挙げておきます。
 
太母さんは鎌倉の腰越で仏眼寺というお寺の住職をされていた方で真摯に世界の平和、人類の安寧を願い祈っておられました。
 
世界各国からも多数の要人達が太母さんの指南を受けに来訪されていたようです。
 
品格を゙お持ちの白髪で、透きとおった声の持ち主であった太母さんは20代から世界平和の道を説いておられた大正生まれの方でした。
 
三島の沖ヨガ道場にてメッセージを伝えに来られた時もお会いしました。
 
すでに何十年も前から今日の危機を察知しておられ、今すぐに回避!!と全国を回りながら警告されていたのです。
 
以下はそのころの詩です。
 
(太母さんの詩)
 
*****流れの行く手には目のくらむような深い滝壺が!!******
 
その急流を!!
 
数十億の蟻を乗せた笹舟が一気に流れ下っていく
 
蟻達は笹舟に乗っていることに気づいていない
 
狭苦しい笹舟の上で
彼らは憎み合い
欲張り合い
争い合って
闘争にあけくれて
やがて
自分たちの上に
等しく全てに
襲いかかる破局を
全く知ろうとはしなかった
 
蟻たち全部を乗せている笹舟が
舟の上が核戦争であれ平和であれ
お構いなしに滝壺に向かって
流れ続けている
 
かりに世界中が無戦状態になったとしても
人類全体としては日日確実に滅亡に向かっている
 
全人類の転落に気づいて
その対策に着手しないかぎり
世界が何を協定し、何を実行しようと
転落の運命はそのまま進んで行く
 
早く舟を岸につなぎなさい!!
 
この1両年の間に合う内に!!
 
(評伝 霊鷲太母より)
 
このような、破局(カタストロフィ)に私達を導いているモノは一体何でしょうか。
 
戦争が無くとも人類は絶滅に向かうとなぜそのように言えるのでしょうか。
 
世界各国が協定を結んでも間に合わないというのは一体なぜでしょうか。
 
舟を岸に繋ぐとはどういうことの例えなのでしょうか。
 
太母さんと交流し同じ警鐘を鳴らしていた太母さんの同志とも言える方に坂本ツトムさんと言う市民運動家がおられました。
 
(坂本ツトムさんが伝えたいこととは)
 
幸いにも私は坂本さんには何回かお目にかかりその驚愕すべき世界観、科学観、人生観を40年ほど前に伺っております。
 
坂本さんの講演に参加した機縁から一度飯田橋の喫茶店ルノアールでお会いし、御著書(地球維新)を20冊ほど心ある方に渡して欲しいと自筆の本を託されたことがあります。
 
坂本さんは人類そして地球を破局に追い込む原因は人類の大変偏った獲得価値観という考え方にあると諭しています。
 
この獲得価値観の巨大化がノストラダムスの人類滅亡の予言を引き起こす実体であったのではと坂本さんは話され、太母さんも笹舟が滝つぼに落下していく姿で巨大化し後戻りできない
獲得価値観によってもたらされる恐ろしさをたとえておられたように今となっては思うのです。
 
自分のためになんでも獲得しようとする欲望による価値観が他を蹴落とし、さらにこの価値観があらゆる場面に競争、対立の構造を作り、他を攻撃する争いを生む土壌を作っているというのです。
 
米国発の格差社会の出現はまさにこの獲得価値観から来ていると思います。
 
そしてその欲望に基づく獲得価値観の対極にあるのが他のためにモノや自分を捧げると言う利他に繋がる放出価値観というのです。
 
この2つの価値観の調和こそは宇宙の創造者が人間に今すぐにでも知ってもらいたい真理なんだと坂本さんは締めくくっています。
 
この価値観はじつは人間の思考から生まれたモノではなく、元々は宇宙の創造過程にある自然のあり方、一つの属性なのだと坂本さんは解説を続けるのです。
 
人は創造者の計らいによりこの2つの価値観を持つべくして持っていると坂本さんは話されていたのです。
 
人はじめあらゆるモノは原子と電子からできています。
 
ご周知の通り、原子は求心力という獲得する力でモノを収縮する、一方、周りを回る電子は遠心力という放出する力で広がろうとする、この2つの原理のバランスでモノは成り立っているのは周知のことと思います。
 
この2つの原理から人の思い、思考としての2つの価値観が生まれるというのです。
 
大変シャープな視点ですね。
 
一つは原子から来る収縮系自己保存の獲得価値観であり、この価値が欲望を無限に拡大する。
 
もう一方は電子から来る遠心系利他共存共栄の放出価値観で他との調和を大事にする。
 
そして科学と言うものはこの2つの価値観から成り立つものであって一つの価値観だけに基づく科学観では偏り文化、文明が崩壊すると言うわけです。
 
坂本さんによれば今の科学は物質文化を極度に発達させることが出来たが、その文化文明の発達、進化の背景には利便性と豊かな生活へのあくなき欲望つまりは
人類さえ繁栄すれば良い、人類最優先の考えで文明は突き進んで来たと説いておられます。
 
その人類最優先の考えこそ、自己中心の獲得価値観そのものなのです。
 
坂本さんはこの獲得価値観こそが世界規模で何千年何百年の間、資源争奪の戦いの歴史を作り、その結果、今、地球を断末魔の状況に、さらに破局(カタストロフィ)に追い込んできたと持論を展開されているのです。
 
今こそ、この獲得価値観に対峙する利他の為という放出価値観を人類は今すぐにでも発動しなければならないと全国行脚されていたのです。
 
(放出価値観に足場を置くとは現実的にはどうすることなのでしょうか)
 
世界の危機、地球の危機を回避してくれるならすぐにでも放出価値観を理解して、そこに足場をおきたいと思います。
 
その答えを実は世界的なヨーガの大家であられた本山博先生の著書、(地球社会における生き方と宗教)の中に見つけることが出来るのです。
 
獲得価値観は本山先生が提唱されますモノの原理における自己保存の原理に符合し、放出価値観は本山先生が提唱されている
精神の原理における拡散愛の原理に見事に符合するのです。
 
本山先生が提唱されている数数の提言の中から今回は以下、上記の答えを含めて3つのご提言を挙げ本山博先生による世界平和、地球存続の道筋について触れて行きたいと思います。
 
(本山博先生の提唱される人類の新たな活き方)
 
以下この3つの視点は人類文明の限界や地球の限界について
その背景を大変分かりやすく説き明かしています。
 
興味ある方は是非、本山博先生の御著書を直接手にされてご自分でご確認されるとよいと思います。
 
*****(地球社会における生き方と宗教)より。
 
1) すべての存在と調和して生きる
 
この項で本山博先生は次のように説いておられます。
 
人間が、自分が生きるために自然をどう使ってもよろしいというふうな、自己愛に基づいた行為ばかりをしていたのでは、人類は長くは生きられないと思います。
 
ここで大事なことは、やはり自然と一緒に生きるということですね。
****
後、何百年かするうちに、もし炭酸ガスの量が増えて、酸素の量がだんだん減れば、ちょうど数億年前に大きな爬虫類、恐竜がいっぺんに絶滅したと同じように、人類が絶滅する日は必ずやってくるだろうと思うのです。******
 
つまり人は人類最優先主義の考え方から万類全ては創造神により創造された同胞であるとの考え方に変えて動植物を同胞として大切にしていく生き方を始め、
人間最優先主義から万類共存共栄を目指す考えへ大きくシフトを変更していかなければ人類が生存して行くことは難しいとの考え方なのです。
 
そして更に本山先生は植物にも動物にも更には石にも魂があるとおしゃっているのです。
 
2) モノの中にある神性を拝む
 
自然破壊の原因は何か****
 
今の人は、自然とか物とかを拝むような心が足りないんですね。昔は、そうじゃなかったけれど。*****ところが、明治以降の、西欧風の教育を受けた人達は、次第に西洋風の考え方の影響を受けて、自然を拝むというような心を失っていった。
 
特に戦後の、アメリカ式の教育を受けた人達は、勝手放題に食べたり、飲んだり、使ったりしたあとは、余ったものはみんな捨ててしまえばいいというふうになってきたように思います。
 
そういうものの考え方というのは、自然や物には全く心がないという考え方ですね。
 
で、そういう考え方で、結局
、自動車は便利だから石油を使えばいい、森林は家を建てるのに必要だから切ればよい、というわけで、使い放題使ったり、切ったりしてみたところ、最近になって、空気が悪くなってきたとか、地球そのものが壊れそうになりかけてきて、あわてて、自然と共存しなきゃいけない、なんて皆言いかけて来ました。*****
 
モノには魂がある、生きているモノも゙生きていないモノにも愛の気持ちを持って接することが大事なのですね。
そういう謙虚さを失った時、人類は生きるうえでの羅針盤を失うことになるのです。
 
2) 世界が一つになれるようにお祈りを
 
 
****世界が一つになるための転換期*****
 
何年か前に、今は世界が一つになるための転換期に入っているとのご神言がありました。
 
神様は、世界を、世界といっても、宇宙全体の大きさは私たちにはわかりませんけれども、ともかく人間の住んでいるこの地球の世界に戦争がなく、国とか民族とかいうものを超えて人間の世界が本当に一つになり、平和になり、そして霊的な成長ができて、最後には神様の世界にもう一度全体が還ってゆけるようにお導き下さっているように思います。
 
そういうご経綸にしたがって、国も一人ひとりの人間も、あるいは国を超えた地球そのものが、正しく進んで行くようにお導きくださっている。
 
もうすでに何年か前からそういうご神言がありましたように、ちょうど今が、世界が一つになるための転換期で、この十年ないし、二十年というのは非常に大事な時期だろうと思うのです。
 
本山先生は全てのモノを成り立たせるような生き方をめざすよう勧めておられます。
 
生き物だけでなく物体としてのモノ、更に顕界というこの世だけでなく霊界というあの世も神の国が実現しますようにと。
 
更に本山先生は、他の惑星の霊界とすら同胞意識で接するようにと話されています。
 
大変スケールの大きな宇宙的な話ですね。
 
そして日々世界の平和と地球の安寧を実現しえるように次の言葉を唱えるように勧めてらておられます。
 
***霊界と顕界に調和と霊的成長がもたらされ、この世に神の国が実現しますように*****
 
本山博先生は上記の内容を今から30数年前の1990年に話されています。
 
それから30数年経ち、今はそのような地球存続、人類生存の危機という瀬戸際に来ていますが、無事乗り換えられるか否かは本山博先生が仰るように私達の心を入れ替えて臨むかどうかにかかっているように思います。
 
本山博先生の以上のお考えは霊鷲太母さんの舟を岸辺に寄せなさいという言葉の意味そしてマイナスの科学の提唱者である坂本つとむさんが警鐘する獲得価値観から放出価値観への大転換の必要性と同調し網羅する
考え方で、新しい文明論の序章であり大きな転換に必要な舵ではないかと思います。
 
今まで当たり前と思っていた人類最優先主義による獲得価値観が地球、そして世界の破局を引き寄せている故に、万類共存共栄の放出価値観に今すぐに大きくシフト変更しなければ人類は生存が難しいとの警告なのです。
 
もう待った無しの瀬戸際に私達は立っているのです。
 
今日の厳しい世界情勢。地球状況を見まわしますと霊鷲太母さん、坂本つとむさん、本山博先生という卓越した先人方の警鐘に真剣に取り組みたいものです。
 
次回は更に具体的に今後の人類のすすむべきあり方について本山博先生の御著書<地球社会における生き方と宗教>と<啓示された 人類のゆくえ1,2>をよりどころに皆様と考えていきたいと思います。
 
本山先生はいくつものキーワードで今の世の中を分かりやすく説かれています。たとえば、個人性と普遍性、自由性と社会性、自己保存の原理と拡散愛の原理、顕界と霊界、などです。
 
そしてそのうえで本山先生は将来進むべき、実践すべき道を大きく社会的には政治と宗教との統合、小さくは個人的に超作と全託と提示してくださっているのです。
 
そのあたりについて詳しく触れ、これからの人類のあり方進むべき方向について皆さと共に考えていければと思っています。
 
では次回を楽しみにしていてください。
 
最後まで長文をお読み頂きまして誠にありがとうございました。
 
 
橋本 光

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