日本フィットネスヨーガ協会 代表 橋本 光
心に何かひっかかることがある時には、何かを見ていても何かの音を聴いていても心ここにあらずで右から左に意識には残りません。
そこでひとつの感覚を通して何かに集中していきますと、やがて気になることは消えていきます。
今回は、その具体的なひとつの方法としてどこででも出来る大変簡単な方法をお教えします。
仰向けになり座位姿勢等で時計の音を一心になって聞いていく、という大変簡単な方法です。古神道の行として音霊法と呼んでいます。
『音霊法とは、音霊のみそぎによって我が直霊(なほひ)をおおひ隠す狭霧をはらい清め人間本来の根本神性に立ち帰って顕霊不二の清明心を微見することである』と古神道では教えています。分かりやすく言えば、音に同化して自己の神性に目覚めることとなるのです。
実践上、大切なことは音を聴くことを忘れないよう、音を聴くことを心から離さないようにすることです。
ただし、雑念がおこればおこったまま雑念と仲良く時計の音を聴くというくらいのつもりで始めていけばよいのです。
雑念状態から無心の状態に向かっていくことが出来るのです。
心をゼロの状態に持っていくとどうなるのか。本来の直観力もシャープになり、やがて本当の自分(真我)の実体に気づいていくのです。
次回は、そのあたりのことをお話していきます 。